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何と言うことは無い一日。何と言うことは無い日常。
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君が覚えている言葉は、遠い昔の子守唄に良く似ている。

それは、未だ、君も僕も、あの空行く風も、生まれていなかった頃の。

誰かが、愛しい人の為に歌ったほんの一節。


だから、行かないで、ここにいて。

お願いだから。お願いだから。

傍にいて。僕の傍に。


夢見た頃が有ったろう。

口ずさむ、あの頃のメロディー。

もう一度と、歌えたなら。


桜、さくら、天まで届け。

あの頃の夢、蒼い空で、清められ。


桜、さくら、一緒に歌う。

永遠と言う名の一瞬を。

刻み付け、人は、歩いて行く。

 

だから、悲しまないで、顔を上げて。

無理でもいい、どうか笑って。


空に花咲く、命の花。


桜、さくら、流れる歌を、

送り届けて、見届けて、

行く道の彼方、誰かがきっと。

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IMG_0047.JPG高い空に花弁が舞い、

この街には、誰もいない。


緋色の花弁が空を覆う。

春真っ盛りの街。

三々五々、人々が集まり、休日には子供連れで込み合う、広場。焼きそばやフランクフルトソーセージの匂いが漂う。食べ物の匂いすらが春らしく華やかだ。

空をつんざくばかりに吹き上げる噴水、明るい色のコートが良く似合う。
石造りの噴水の縁に腰を下ろした、若い女性が、時計を気にしている。
(三年後の今日、此処で会おうねって言ったのに・・・。)
もう一度、歩行者天国の向こうを、首を伸ばして見る。
誰も、流れる人々の流れの中には、知った顔は無い。

彼も、そして、あの人も。

もう、三十分が過ぎた。

(来ないのかな。電話位、くれると良いのに。)

彼女が携帯電話の番号を変えて、一年になる。度重なる、悪戯メールや悪質な悪戯電話に、辟易しての事。変える前に、二人には連絡した筈だった。

(でも、一人は留守電に入れただけだし。)

学校の運動場。傍らの並木道。いつも、四季を通して何かの花が咲いていた。

語り合い、ふざけ合いながら、歩いた。当たり前のように。

四十五分が経過した。

彼女は立ち上がった。何処に足を向けるか、一瞬迷ったが、半年前に見つけた、本屋の二階に有る、隠れ家的な、喫茶店に行く事にした。

早く温かなコーヒーが飲みたかった。
(うーんと、奮発して、ブルマン。)

わざとブーツの踵を蹴立てて、音を出しながら、歩く。
そうすると、元気が出て来るような気がするのだ。
まだ、風は冷たかった。花冷えと言うのだろうか。

彼女が立ち去った後に、一枚、何かの間違いであるかのように、桜の花弁が、ちょうど、彼女の座っていた辺りに、舞い降りた。

何かの忘れ物、あるいは、メッセージ・カードであるかのように、行儀良く。噴水の狭い縁に、着陸したのであった。

                                                                                   


                                              * The End *

IMG_0014.JPGタイトルのつけようが無い。

とか云いつつ。

何かこう、一つの企画が、私の胸の中で、ざわついています。いえ、どうせやるならば、このブログでと思っていますが。


例えば。。。。この→一枚の写真から、何を思い起こしますか?

或いは。

どんな、ストーリーが浮かぶでしょうか?

たった一枚の写真から、何を連想し、何を考えて、どのような、物語を、紡ぎあげる事が出来るのでしょうか。

例えば。。。。。


金柑を初めて食べました。
おせちならともかく、生食は今日が初めてです。食わず嫌いにも程が有りますね。
精神的デブになっちゃうぞ。←いやだ。

おそるおそる。・・・・あら、美味しい。
甘くて、酸っぱい。皮がふるふると柔らかい。確かに一個丸ごと食べられますね。
種が一つ、二つ、口の中で飛び出て来て、慌てて、掌で受けました。

最近、温州みかんと八朔以外のオレンジ族の美味しさに、啓発される思いの私です。
ネーブルが、本当に美味しい。皮をピーラーやナイフで剥く手間ひまが苦になりません。
内袋が柔らかくて、歯でそのまま、噛み切れます。夏蜜柑のあの、抵抗が無いのです。
デコぽんや伊予柑も美味しい。
昨日食べたのは、“はるみ”と言うデコぽんに良く似た品種、いや、デコぽんなのか?
これは好評でした。うん、甘い。

食べ過ぎには注意しようと思いながら思うこと。

店頭に並ぶ品種が、沢山増えたのは、勿論、野菜ばかりでは無いのです。フルーツもそれは盛りだくさん。

苺の“とちひめ”と言う品種(“とちおとめ”ではなく)、近くのスーパーで売ってくれないかな。
聞いた話だけれど、とても、美味しいのだとか。

直売店にいつ来るのだろう。今度、見当付けて行って見るとするか、上手くすると、試食ぐらいさせて貰えるかも。

食い意地の春でした。

   
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