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何と言うことは無い一日。何と言うことは無い日常。
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もしも、花が花にしか見えぬと言うのなら、

僕は、何を迷うことがあると、言うのだろう。


青空の下、満開の花々。
枝から枝へ。
鳥達が、飛び交う。


聴いたことも無い声で。

少なくとも、昨日までは。

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080316_fukuzyu1.JPG蒼い歌声。

顔を洗う猫。

風に揺られた、花屋の店先。

桜草。匂いスミレ。イベリス。

そぞろ歩きして、空の雲。

梅の咲く匂いと競歩する道。

なんでもない顔をして、

でも、みんな見つけている。

だから、汗をほんのりかき、息を弾ませ、

満足そう。

夕暮、家に帰る道。

見つけた季節と手を繋いで、長い影が、踊るように、少しずつ、薄れて行く。

柔らかな一番星が、照れくさそうに、姿を現す。


それぞれの春。

人形が、自身の二本の脚で闊歩する街に、花が咲く。

人間と人形が入り混じって暮らす街に、蝶が舞う。

誰が人間か、人形なのか、見ただけでは誰にも解らない。


・・・・でも。


不思議と、其処で暮らしてみたいと、そう思うのだ。

本当に。


 

tubaki_sibori3.jpg

冷たい風が頬を洗う季節。 
誰もが皆 コートの襟を立てて歩く。 

後にして来た季節は振り返らないで・・・? 
花が微笑む 私の周りで 

歌いながら 手を繋ぎ踊りながら。

 花が微笑む 私を励まして 

そら、私の名前を言って御覧。 

ほーら、もう直ぐ其処まで来ているよ。 

風にすら、つい昨日、空の雲から雪を運んで来た風にすら。 

色を付ける、そうだよ、 特別な時間が遣って来るのさ。 


風の色は、桜色だ、きっと。


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