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何と言うことは無い一日。何と言うことは無い日常。
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河出書房新社『西洋故事物語』阿部知二他編。

を読んでいる。五章(古代。中世。近世。近代。バイブル)に分かれ、内容もそれぞれ、故事成語や有名人の金言または箴言などを基にした、二桁を越す小タイトルが付けられ、何処からでも読める仕組み。

しかし、通して読めば、世界史の大きな流れをかいつまんで説明してもらった気になる。お得な内容。警句の効いた文章も面白い。

初めは教科書の大きさに、二段組の活字で、ぎっしり、ほぼ挿絵も無しに文字が並んだ内容に、

『うへえ。』(←?)と思ったものだが、これが、面白い。

何より、幾つか、歴史上の事件において、これまで?だった事が、やっと得心が行ったと言うか理解出来た。

解って見れば、何のことは無いのだが、例えば、フランス革命における、ジロンド党(ダントンが代表的)とジャコバン党(ロベスピエールが有名)の対立から、“恐怖政治(テルール)”に発展して行った行まで、大変分かり易く、覚える事が出来た。

あ、なるほど、そうだったのか。
ジロンド党は、商工会議所のお偉方で(言って見れば)、貴族の生活もその分、間近で見ているから、そこで、農民や自由民の多いジャコバン党とは対立したのか。

と、言った具合。

大きな事件(モンゴルによるヨーロッパ侵攻。シャルルマーニュの即位など)の幾つかは、表面をなぞる程度のきらいは有るがしかし、目を開かれることも有り、図書館から借りて読んで、良かったなと思う。

世界史関係の本も、今度読んで見ようかな。エピソード中心の軽い読み物程度の本なら、私にも理解出来るだろう。

新しい楽しみが、次の図書館に行く日を、指折り数えさせるのであった。
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