秋のピアノ

急に母が、リラクゼーション用の音楽ＣＤが欲しいと言い出したので、とにかく、用意しました。

ダイソーで、１枚100円。沢山買えて良いですね。

耳が肥えている方では無いし。

そもそも、長くクラシック音楽さえ聴かなかった位です。

で、気が付いたのですが。

ピアノですか？バイオリンですか？

唐突ですが。

リラックスする楽器は、どちらの音色でしょう？

実は、私は、圧倒的に、ピアノだとばかり思っていました。子供の頃から。

ほら、漫画とか映画とかで、ピアノの傍らで、黙って誰かが奏者の奏でる音色に耳を傾けるシーン。

あれが、好きだったのです。ピアノの音色も、何とも、優しげで素敵だと思っていました。癒されると言うか。

ほら、『弱い』と言う位だし。いや、笑かしたい訳では無く。

いきなり、母に、「そりゃあ、バイオリンでしょう？」と、言われた時には、こちらが返事に窮してしまいました。

えええ。そうなんですか？バイオリンも嫌いでは無いけれど、何だか自己主張が強いような気がして。

比較形ですが。

夜の夜中に、一人コーヒーでも飲みながら、聞きたいのは、ピアノのソロ演奏かな、と。

思ったりして。

うーん。皆はどっちなんだろう？

体力が、もう少し回復したら、いろんな人に訊いてみたいなあ。

さて。そろそろ、眠くなって来た。今も、ヘッドフォンで聞いているのは、ラジオから流れるピアノの音色。

良いなあ。

つい、聞き惚れちゃうよ。

ピアノとは関係有りませんが、今日はホットケーキが、上手く焼けました。ホットケーキミックスで焼いたものですが、美味い。やた。
美味しく食べられるのが一番。美味く膨らんで、味もgood。

昼ごはん代わりに作ったので、トッピングも何も無し。でも、素朴な所がまた良い。今度は、マーガリン位、添えて見よう。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　☆

 

居酒屋の、木の扉を開いて、入って来たのは、革の長い編み上げ靴、羽根の付いた四角い厚手の帽子。
この地方特有の、樵や炭焼きを主に生業とする者の服装を基本とし、ベルトに、大きなナイフ、背中には、弓矢を背負った、金髪の一人の男。

アンジールの、全く知らない男であった。

「貴殿は、誰だ？」

むっとした様子で、金髪の番人が、顔を上げた。

「森の番人だ。」

「名前は？」

傲岸なまでに激しく畳み掛ける騎士に、番人は、胸を張って平然と答える。

「エイデス。」

居酒屋の中が、一瞬静まり返った。それほどに、その調子は、誇りを帯びていたので、アンジールは、却って頭が冷えていくのを感じた。

「エイデス。それが、貴殿の名前か。」

「そうだ。」

相変わらず、森の番人は、平然と答えた。

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