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液晶用クリーニング・キットを買いました。
エアーダスターと併用して使う積りです。
早速、気になっていた部分を一拭き。やった。綺麗。
落ちない汚れも、これで、すっきり。
良い気分です。もっと早く買えば良かった。
肝心な所に黒い点がぽっちり付いて。
気になって仕方が有りませんでした。
これで、掃除も楽しくなる?!
そう言えば、甲斐バンドに、“きんぽうげ”と言う曲が有ります。
この曲がまた変わっていて、(ファンの方怒らないでね)、歌詞の中に、一回もきんぽうげ(ウマノアシガタ科)の花が出て来ないのです。何と言うか、芸術・・・?
誤解の無いように言い添えて置きますが私にとって甲斐よしひろは、ほとんど、神様です。きっぱり。多分、前に出たら、口もきけない。いや、一言、サインして、かな。(泣)
でも、作詞は、甲斐よしひろでは無いですね。件の曲は。うーん。でも、ライブでは必ず歌っていたと言う、名曲。聞いたことの無い方は、是非。(って言うほど、このサイト来るか?)
と言う訳ではないかも(え)知れませんが、更新は、《福寿草》です。何処に、福寿草が出て来るか、お立会い。(殴)
今回も短い話ですが、そろそろ、管理人としては、長い、いや、短い話の連作なんか、書きたくなっているのですね。気長にお付き合い頂けると幸いです。
福寿草の花言葉は
「幸福」「幸せを招く」「永久の幸福」「回想」「思い出」「悲しき思い出」
小説の内容に、合っている・・・?花言葉って凄いかもね。
さて、そうすると、きんぽうげの花言葉も気になって、ついでに調べて見ました。
「栄誉」「栄光」「子どもらしさ」「中傷」
・・・・・・絶句。
ふ、深い・・・・・・!?
21:04 2008/12/07
本当は。
昔々。
本当は、夜空の星は、一個だけだったのです。
何故かって?
その方が、公平だからじゃないですか。
お星様は一人。
お月様は一人。
そして、お日様も、当然、一人。
だから、お星様は、ただ、『お星様』とだけ呼ばれていれば良くって、それ以外の名前なんて、必要じゃないし、そもそも、思いも付きませんでした。
きらきらきらきら、輝く星は我のみなり。だから、名前も、『お星様』。
お日様が一日の労働疲れで、あくび混じりに地平線の下へと引っ込んだ後は、一ヶ月の内、二十九日が、お星様の独壇場です。
お月様は、大抵、一日は休みを取りますので。
そう言えば、お月様って、休みの日は、何をしているのでしょうね?
気になりませんか?
光り輝くお月様の、知られざる日常生活、です。
思うに、あの真っ白くて青くて、それでいて、時折、黄金色に光り輝く、あの表面は、あれは、相当に、凝っています。
プロのインテリア・デザイナーでも、あの色を追及して上手く表現するまで、何年かかる事か。きっと、メンテナンスには、とても気を遣っていると、そう、思うのです。
毎日が忙しく、唯一の相棒にして兄弟とも言えるお月様の満ち欠けの巡り行く様まで、それは面白く興味深く、お月様のくるくると、ダンスのピルエットを思わせる様子は、はたで見ていても飽きません。
だから。自分が、お星様で、お星様なのは、当たり前で、もう一人、お星様が、いたらなあ、何て、考えもしなかったのです。
お日様に、こう、言われるまでは。
「時々は、君と話したいな。どうだろう?僕が地平線から昇る時、とか、あるいは、地平線に没する間、とか、君が空にいて、僕と軽い、同じ地上を照らす天体としてのディスカッションを楽しむ、と言うのは。」
憧れのお日様からのお申し出です。頬を真っ赤にして、お星様は肯きました。
でも。心配性のお月様からは、こんな意見も。
「君は、一晩中、夜空で光り輝いて、くたくたの筈だよ。夜明けと夕暮の部は、それぞれ、別な人に頼みたまえ。」
別な人。そんな人が、何処にいるのでしょうか?
お星様は困りました。困った末に、自分達を創った、大いなる理、宇宙の真理に、願いをかけたのです。
「どうか。どうか、もう一人、もう一人だけ、夜空に星を生み出して下さい。御願いします。」
ある日、お日様が、何と無く名残惜しげに沈んで行った後、こちらも、気落ちした様子で、お星様が菫色の夜空に、光りだした時です。
「君は、誰ぁれ?」
小さな声に振り向くと、すると、どうでしょう?自分と同じような姿形をした光り輝く天体が、程近い所に、かかっているでは有りませんか。
「僕?僕は、お星様。」
慌てて、自己紹介をすると、相手は、
「僕も、お星様だよ。」
と、真面目な顔で、そう言うでは有りませんか。
これで、お星様が、二人になったのです。
夜空の輝きまでが、倍になったように思えました。直ぐ近くでは、お月様が、にこにこと楽しげに、三日月の眼を細めて、二人を見守っています。
元からいたお星様は夢中になりました。僅かに色が違うだけで、二人は、まるで、瓜二つです。
髪の長さや、衣装の細かい所までが、非常に良く似ていて、これが、双子と言うものでしょうか。
「鏡に映したようだ。」
「本当だ。」
二人は口々にそう言い合いました。
夜空に輝きを放ってい続けなければいけない、お星様の使命を忘れ、二人はそれこそ、何もかも忘れて、お互いの比べっこをしたのです。
「同じ動作をして見よう。」
「うん。して見よう。」
二人は向かい合って、鏡に映した時の真似をし始めました。
一人が右手を上げたなら、もう一人は、左手を上げるのです。
手を上げて。足を上げて。くるりと回って。
いないいない、ばあをして見せて。
走る早さも同じ。ちょっと、音楽が欲しい時に、唇でかき鳴らす口笛も、同じ曲。
「僕達、双子だ。」
「本当だ。双子の兄弟だ。」
「それ、ご挨拶。ご挨拶。」
ごちっ。
向かい合わせで、頭を下げた時に、二人の額と額がぶつかり合ってしまいました。
「痛いっっ。」
余りの痛みに、二人は悲鳴を上げました。
その時、二人の額から、一斉に、火花が飛び散ったのです。それも、大量に。
派手な音とともに、夜空一杯。宇宙全体に飛び散った、火花は、やがて、幾百、幾千の、星になりました。
お月様も、お日様も、呆気に取られました。
幾千もの星が揃えば、当然、住む所だって広がります。
住む所には、水が要ります。だから、河だって、作りました。
天の川が、それです。
だから。お星様は、今では、一人ひとり、皆、名前が違うのです。
元からいたお星様は、自分だけがお星様ではなくなりましたが、今ではすっかり、大勢の暮らしに慣れて、毎日を楽しく元気に、過ごしています。
それは、時折は喧嘩もしますが、一人に戻りたいとは、どうも、思ってはいないようです。
貴方の好きな星は、何と言う名前なのか、ご存知でしょうか。
もしかしたら。
貴方だけにそっと、今夜、教えて貰えるかも、知れません。
星に願いを、かけて見ませんか・・・・?
お休みなさいの、その前に。
* The End *
眼に見える迷いと
手を翳す眩しさ。
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