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モーツァルトの死に際しての、有名な伝説がある。
もっとも、多分に事実に基づいているものとされるが。
1791年7月。
アマデウス=ヴォルフガンク=モーツァルトの元に、突然現れた、灰色の服を着た男。
その用件は、“レクイエム”つまり“鎮魂の曲”の作曲依頼であった。
レクイエムとは、カトリックの葬儀用音楽である。
既に体調は悪く、何度も倒れていたモーツァルトは、依頼されたレクイエムが、自分の為のものであると言う、考えに取りつかれた様に、夢中で作曲に取り組んだと言う。
それこそ、寝食も忘れ。
同年12月。モーツァルトは亡くなった。三十五歳の若さであった。
レクイエムは、未完成のまま、この世に残された。
(参考図書;読むだけで通になる クラシック面白エピソード 宮本英世著 ヤマハ刊)
“キング・オブ・ポップ”の元へも、誰かがレクイエムを依頼しに訪れたのだろうか。
その内、多分、彼の遺作集と銘打ったアルバムが何枚か出される事だろう。ビジネスライクとは思わない。彼の業績と生きていた間の音楽活動において、それは当然の帰結であり、結果である。
マイケル=ジャクソンの死が、未だに信じられない。何度も記事を見直した。
現代の常識に照らしても、あまりに早過ぎる死。
今はただ、呆然としながらも、冥福をお祈りしたいものとする。
アーメン。
あなたの(出演した)映画と、あなたの(作詞作曲し踊った)音楽で、それでも、東洋の島国のそのまた片隅で、元気になった者が此処に居ります。
どうか、楽神が、天にあなたの場所を設けて下さる事を。
安らかに。
あなたは、私に、もしかしたら、天空の満ち欠けする月も、踊り、歌うのかも知れない、と言う、奇跡を信じさせてくれた。
ほんの少し、私の目にはまた、人類が何度かその足跡をその表面に刻んだ月が、遠く感じられる。
もう、あなたの新曲が作られることも無いと思うのが、ともかく今は、残念でならない。
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